お魚好きわんこのためのドッグフード比較

添加物がどうとかヒューマングレードとか、最近のプレミアムフードってやつはそればかり謳ってる。もう何を選んでいいのか分からない。結局ある程度の価格帯のものだったらどれも一緒じゃない?
そんな飼い主さんのお声を時々聞くので、せめて当ショップで扱っているドッグフードくらいはどのような違いがあって、どのように選んでいるかをもう少し掘り下げて説明させてもらえたらと思います。
少しでも選ぶ時の参考になれば幸いでございます

タイトルにもあるとおり、今回はたんぱく源が『』のフードで比較してみました!

OLIVELAGOON SHOP で扱う魚が主原料のフードは現在6ブランド12種類!多!!

ブランドごとに特徴を説明していきます。一部(ほぼ?)、主観を含みます。

1.Verus
2.Perfection
3.AMBROSIA
4.PetKind
5.HAPPY DOG
6.Forza

1.Verus

『ヴェラス』には3種類あります。
ヴェラス フィッシュ
(左から順番に)
コールドウォーターフィッシュ
サーモンとメンヘーデンフィッシュが主原料。まず、メンヘーデンとは何ぞや。ですよね。ヴェラスの本拠地であるアメリカではよく知られるニシンの一種です。珍しい、高級、貴重な食材などをアピールする一過性の流行りに乗っかっているだけのプレミアムフードも乱立している現状、世界中に供給するドッグフードブランドとして、持続可能な原材料を選択するのはブランドを評価すべき重要な要素だと考えます。
コールドはグレインフリー(穀物不使用)。グレインフリーのフードには代替としてよくレンズ豆が使われますが、こちらもレンズ豆とひよこ豆が使われています。
グレインフリーのフードはお腹が緩くなりやすい中型以上におすすめしています。

オプティコートフィッシュ
こちらはメンヘーデンが主原料。ヴェラスの穀類は小麦ではなく、大麦が使われるのも特徴。家庭犬であればクッキーやパンなどの小麦粉を摂る機会は多いもの。そのせいか、アレルゲンとしてもよく聞かれる品目でもあります。これを避けているのもポイントのひとつ。
グレインフリーはひとつの流行りみたいになっているけれど、みんながみんな、グレインフリーが身体に合うわけではありません。動物性たんぱくばかりに偏ると肝臓に良くない。特に、エネルギーの配分に気をつけたい小型犬には適度にいろいろ食べさせたいところ。
オプティコートはグレインフリーでなくても良い便が出せる中型以上におすすめ。

スモールブリード・フィッシュ
文字どおり、小型犬におすすめ。何がって、まず通常のVerusのラインナップはキブル(粒)が大きめ。日本の愛され小型犬たちはキブルが大きいというだけで食べない子もいる。そんな小型犬たちのためにキブルを小さくしています。

Verusを選ぶ理由現在の情勢でもご存知のとおり、海外製のフードは日本国内での安定供給がひとつの課題となっています。Verusと当店の付き合いは10年以上になりますが、欠品が出たのは過去1回、それも1品目で、年末をはさんだ2ヶ月ほどでした。主食にしているユーザーからしたらこれほど安心できることはないのではないでしょうか

2.Perfection

『パーフェクション』のラインナップは単純で、3種の味にそれぞれ大粒/小粒がある6種類で構成されています。パーフェクションの魚はサーモン。
パーフェクションこちらはどんな子におすすめかというと、たくさん食べる子!
円安が進みに進んで、比例して海外ドッグフードの価格は軒並み値上がってますよね。仕方のないことなのだけれどパーフェクションは頑張ってくれている。小袋も他ブランドより若干割安なのだけれど、20キロ袋の価格を見てください。間違えてはいけない、20キロですよ!他のブランドの大袋はだいたい11〜12キロが大袋ですからね、これは助かる。(開封したら1ヶ月内目安での消費をおすすめしています)

Perfectionを選ぶ理由コスパがいい。それに尽きる。少し内情を書くなら、メーカーの営業さんがいい。柔軟に対応しようと努力してくれます。ただ度々供給が不安定なので、パーフェクション一択に振り切るのは今のところはできない

3.AMBROSIA

アンブロシア『アンブロシア』の魚は2種類。こちらはヴェラスと違ってたんぱく源の違いなので、ローテーションしてもいいし好みで変えてもいい。粒は限りなく小さい。
(後ろ)イワシ&ニシン (前)イワシ&ツナ

イワシってなんだか魚臭すごそう。と思うじゃないですか。それがこのアンブロシア、封を開けた途端香ばしい。「あれ?イワシってこんな美味しそうな匂い出せたっけ」と感じるはず。野菜・フルーツ・ハーブが土台にあり、動物性たんぱく源はピラミッドの一番上の量というバランス。これが「世界で最もヘルシーな食事」とされる地中海食の考え方らしい。デトックスして体質改善をしていきたい子におすすめ。極小粒だから、そのままでは食べにくそうな大型犬はふやかしたりお湯をかけてしばらく含ませたりすると問題なく食べられます。

AMBROSIAを選ぶ理由日本に入ってきたばかりのブランドだけれど、にわかではない独自のこだわりがあるところが好印象。価格帯は1.5kgまでは他ブランドとそれほど変わらないが、それ以上のサイズに割安感は皆無。たくさん消費する家には厳しいが、それでも選択肢のひとつに入れる価値はあるフードだと思う。翻って100gサイズがあるので超小型犬には嬉しい。供給も比較的安定している


4.PetKind

ペットカインドトライプフードの第一人者。それゆえペットカインドのフィッシュは単一たんぱくではありません。
ちなみにトライプとは牛や羊、鹿などの反芻動物の4つある胃の事。こちらのフードはラムトライプとサーモンで作られています。パッケージの色の違いはキブルのサイズの違い。オレンジが小粒です。
トライプ好きの犬が、フードローテーションのひとつとしてサーモン味を選ぶ・・みたいなイメージかな

PetKindを選ぶ理由ペットカインドは品目のバリエーション/価格/供給の安定感がある程度のバランスで保たれているとても良い会社です。関西発信で全国展開に力を入れているので、高級フードの中では広く知られるようになってきているようです。サーモンがあるホワイトラインは他に3種の味があるので、ホワイトラインが合う犬であればこの4種でフードローテーションをすることで基本的にドッグフードで悩むことはなくなりそう



5.HAPPY DOG

ハッピードッグハッピードッグはおもしろい食材の組み合わせがいろいろあって、ワクワクするブランド。当店では飼い主さんがあまり迷わないように、品目をしぼって取り扱っています。単一たんぱくではなく、そういった『ワクワク感』を楽しむブランド。
左)アイルランド(サーモン&うさぎ肉&天然緑イ貝)
入っている主原材料が特にシニアの愛犬家に刺さる。価格もなんとも言えない線を攻めている。中型以上に食べごたえのあるキブルサイズなのも魅力的。
右)ミニトスカーナ(鴨肉&サーモン)
小型犬用の8.5-12mmのキブルサイズ。カロリー控えめ、鴨とサーモンが大丈夫な、ちょっとお太り気味の犬におすすめ

HAPPY DOGを選ぶ理由先にも書いたように、原材料のワクワク感が最大の魅力。加えてプレミアムフードの大型犬のうん◎として、普段 後半は水分の多い絞り出しうん◎の犬でも比較的コロコロなものを出してくれるのがHAPPY DOG。しかし最近の欠品具合はいただけない。芸能人やインフルエンサーを使ってプロモーションを頑張っているようだけれど、肝心の商品がなかなか手に入らない状況が続いている。現状では「あればラッキー」くらいの使い方になる



6.Forza

フォルツァキブルが小さくカロリー控えめがよければForzaミニフィッシュがおすすめ
アンブロシアが登場するまでは、Forzaミニフィッシュが一番粒が小さかった(当店比)。カリカリのままがよくて、小さい粒が食べやすい小型犬には最適。アンブロシアが登場しても、あちらほど高カロリー/高品質である必要がない子に無理なく続けられるフードです。ただしフィッシュは単一たんぱくだとどうしても旨味や香ばしさが控えめになってしまうらしく、食べムラ報告をよく聞くフードでもある。

FORZAを選ぶ理由イタリアの獣医師が臨床事例をもとに20年以上の歳月をかけて開発したフード。そして今現在も進化を続けている。マイクロカプセルに閉じ込めた野菜たちの栄養素を腸まで無理なく届ける製法が特徴。実際に与えた感想としては、ハイシニアの小型犬で現状維持を目標にしたい子に向いていると思う。ホースやポークなど、そのほかの味もラインナップにはあるが、マイクロカプセル製法以外の推しが見当たらないので、当店で扱うデイリーフォルツァはこちらのフィッシュのみに限定させてもらいました
まとめ

以上 12種類のフードを紹介しました。できるだけ購入者が迷わないように、また、聞かれたときに違いを説明できるように、内容や特徴がかぶらないようにセレクトしています。
フード選びはそれを食べさせた時の便の状態、3ヶ月ほど与え続けた結果 筋肉がどう変化したか、毛ぶき・毛艶は良くなったか。そんなことをよく観察するという方法が基本。本来 犬を飼う上で楽しみになる作業のひとつであると考えています(楽しんで!)

◎ドッグフード選びのご相談はSASAYAMA BASE オリーブラグーンショップでも行っています。お気軽にご相談ください